先日2日間に渡って幼稚園の見学会があった。
保育に親が参加する保育参加日は多いが
実際園児がどのように過ごしているかを一日
見学できるのは初めてだった。
保育の時間であればいつ行ってもよいという試みだった。
ジェーンの個性を尊重しようと覚悟は決めたものの
単独行動が多い彼女の姿を見るのは心が痛い。
しかし、子供にとって自分の親の姿を全然見ないのも
悲しがると思い一日目のオープン保育を見学した。
この日は皆で手遊びやゲームをする日だった。
”なべなべそこ抜けそこが抜けたらかえりましょ”
子供達はとびっきりの笑顔で楽しんでいた。
先生が
「それではお友達を探して2人組になって下さい。」
と言われた。
ジェーンはちゃんとお友達を見つけれるのだろうか。。。
見つけてもらえるだろうか。。。
なんとジェーンは横のお友達にいっしょにやろうっと声を
かけて見事パートナーを見つけた。
その後先生が
「では次は女の子は男の子のお友達を。男の子は女の子のお友達を見つけて下さい。」
と言われた。
ジェーンはどのような行動にでるのか。
彼女は「しゅんちゃ~ん!」と大きな声で彼の名前を呼び
自分から小走りに近寄った。
ジェーンやるや~ん!
相変わらず、園庭では好きなことを一人でして遊んでいる。
ときどき興味を引くことをしているお友達のところに
寄っていって様子伺いしている姿も見る。
でもあのオープン保育の楽しそうな笑顔を見たとき
彼女には確実にたくましく生きて行く土台作りを
ちょっとづつしていっているんだなと確信した。
最近ではある厳しい規律の私学からの転校生が入ってきた。
先日もある私立の幼稚園に全く馴染めずうちの幼稚園の
見学に来たお母さんもいる。
公立の幼稚園なので知的障害をもつ子も数名いる。
しかしその子達の成長ぶりをオープン保育で見たときに
感動した。
数ヶ月前にはルールを守れずひたすらうろうろしていたり
脱走する姿をよく見かけた。でもその子達が皆と楽しく
遊んでいる。
子供達を厳しい規律で縛るのではなく、受け入れられているという
安心の中でいるからこそ変わっていったのだなと感じた。
一人一人の個性を尊重して忍耐強く接している先生を見て
尊敬の眼だった。ある男の子を諭している先生をちゃんと待つ
他25名の子供達にも感心した。
素敵な場所でのびのびと過ごせるジェーンは幸せだ。
そんなことを思いながら心が熱くなった一日だった。
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